Pちゃん
ピエールは2018年までフランスでジャーナリストとして働いていましたが、この仕事を続けると自分は幸せではなくなると気づき、仕事をやめました。南仏の組織「we take action(行動を起こす)」で映画製作をボランティアとして勉強していました。フランスで自分の幸せを見つけた人々を紹介するドキュメンタリー映画「artist of life(人生のアーティストたち)」で監督を務め、2020年に映画はフランス、スイス、ベルギーの映画館で公開されました。DVDとVODも出版されました。
その経験にインスパイアされ、彼は自分のドキュメンタリー製作会社「Bain de foret(森林浴)」を設立。東アジアの旅を通して、ネパール、インド、ミンマー、タイでボランティア活動に参加しながら、ドキュメンタリー映画を制作していました。制作したドキュメンタリー映画「Chhintapu」は2022年第6回Pame国際映画祭に入選されました。
わらにほんの旅では、薪割り、草刈り、場所の片付け、大工仕事が得意だと発見されました。
Kちゃん
中国生まれ、千葉大学大学院建築コース卒業、東京で忙しい日々をおくっている中、当時寝るためだけしか使っていなかったアパートを、カウチサーフィン(バックパッカー同士の国際的なコミュニティー)を通じて色々な国から訪れる旅人さん達に開放。すると、これまでの考え方や価値観が一変しました。そして2017年からヨーロッパ、南米、東南アジアを二年間かけて旅しました。子供の頃に好きだった絵を描くことで、人、自然との繋がりを取り戻そうとしていました。旅先で描いた絵を路上で販売して旅を続け、デザインのスキルも提供していました 。ペルーの山小屋で電気なしの生活経験から「KOYA」というペンネームをつくって創造活動をやっています。
わらにほんの旅では、イラストを描きながら、菜食料理、藁細工、刺繍など手を動かさなきゃ、手の多動症を持つことに気付きました。
「わら」号を通して暮らしを見直す
わらにほん旅で、学んだことを出来るだけ日々の生活に生かします。モバイルハウスにおいて生活の変化もドキュメンタリーの中で紹介します。生活に関わる「衣」「食」「住」「交通」「仕事」「娯楽」すべてに対して、自分達の行動で見直しています。
「衣」
「衣」:新しい物を買わず、すでに持っている服をリュック一つに詰め込むぐらいで着こなします。わらにほん旅では、友人が手作りの洋服を頂いたり、古着を頂き、直したりリメイクしたりしています。また、手縫いふんどしや草鞋がつくるようになりました。
「食」
「食」:できるだけ地元の農家さんの作物を手に入れ、自然農法や有機栽培を取り入れた農家を手伝いながら、ワークエクスチェンジの形で食材を頂き、自炊するか、食事をシェアすることが多いです。わらにほん旅では、一緒に食事を誘って、食材を頂くことが多いです。
「仕事」&「娯楽」
「仕事」と「娯楽」:旅が始まってから現在に至って、バイトをしたことなく、お金に頼らず、人に役立つことを、一緒に楽しく協働作業をし、好意や寄付を頂く形で次の旅費を賄っています。わらにほん旅では、Pちゃんに大工仕事、Kちゃんに絵の仕事を依頼されることがあり、たまにモバイルハウスワークショップを企画してくれることがあります。
「交通」&「住」
「交通」と「住」:ミニマムの生活空間を持ち、興味のある方へいつも公開し、たまに訪問先に泊めさせて頂き、太陽光発電と湧水、駐車場、銭湯、トイレなどの公共資源を活用し、日常に最小の資源のみを利用しています。わらにほん旅では、薪のある生活、ゴミ処理、コンポストトイレのことについて多く体験し、エネルギーの使い方を見直しています。